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既に冬薫る日暮れ Way to Home

最近あんまり記事を書いてなかったなあ、とふと。8月も片手で足りるくらいの数しか書いてない?よね。

まあ書くに足るほど起伏に富んだ面白い日常を過ごしていたわけじゃない、というのが表向きの言い訳で。書こう書こうと思いつつ、パソコンに向かうと他のことに気が向いちゃってうっかりそのまま夢の世界に旅立ったり。

         

この週末は、ここんとこの平らな日常から比べると、少しだけ活動に彩があった。

昨夏の英語コースでクラスメイトだったタイ人姉弟・PrimとKarin、そしてMinoriが籍を置いているMA Fine Art(日本でいう大学院のレベルに相当)の卒業制作展のPrivate View(初日のパーティ)に御呼ばれしてきた。

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会場はLondonはBrick Laneの一角。周りはインド料理やらギリシャ料理やらのレストランや屋台がひしめいてるような、ごちゃごちゃしてる場所。

久々に会う面々とお酒を飲みつつ屋台のケバブを食いつつ。

出展者のひとり、ベトナム人のAnnとも話した。ぜーんぶ終わって、彼女は心境を「empty(空っぽ)」と表現した。そうだよね。この一年積み重ねてきたものの集大成がこの展示で、ここがひとつの終着点、もしくは、少なくともひとつの区切りになるわけだから。Annはこの展示の片づけを終え次第ベトナムに帰るっていうからなおさらだろう。

Canterburyの大学で教育学のMAを終えて次の週末に日本に帰国するReiとは、行きのバスの中で(もしかしたら今までで一番ちゃんと)いろいろしゃべった。あたしの焼酎好きを披露すると爆笑しつつ、博多の焼酎バーを探しておく、と約束してくれた。来年の夏には、彼女の音頭で同窓会(?)を開くかもしれない。候補地は、大阪、希望。

KarinはLondonのLCC(あたしがオファーもらってる学校)、PrimはBirminghamで、それぞれ勉強を続けるそうな。

みんな、それぞれの場所へ散ってゆく。

元のハウスメイト・Mihoともここで落ち合って、そのままCanterburyの我が家へ。あたしの部屋に夏中置きっぱなしにしてた荷物を取りにきたのだ。帰りのバスがバッテリー上がっちゃってLondonで1時間半待ちぼうけ食らわされたのには参ったね。しかし金曜の夜によくもイギリスの業者が駆けつけてくれたもんだ(1時間半かかったけど)。

翌朝、夏の間のハウスメイト・Peko、Andreaがそれぞれ次の場所へと引っ越していった。あんまり関わりはなかったけど、いい子たちだったなあ。

そしてZoeが帰ってきて、相変わらずの日本贔屓っぷりに笑わされたり。

Mihoの新居まで荷物を運びに行ったり(日曜日で電車の時刻がいつもと違いすぎたために、普通乗り継ぎ一回2時間で着くところ、乗り継ぎ4回5時間弱かかって筋肉痛の身体で休む暇もなくCanterburyにとんぼ返りした)。

みんな、それぞれの場所でもうひとつの日常を歩みだす。

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歯ブラシを新調すると、普段歯を磨きたがらないあたしも、歯磨きの時間(子供みたいな呼び方だな)がなんだか無性に楽しみになる。前の歯ブラシ(↑)とはかれこれウン年の付き合いでした。グッジョブ☆

  

身の振り方を、考えてた。

ビザが切れて事実上違法滞在中のあたし。

LCCからのオファーはもらったものの、ビザ取得のためには日本に帰らなければいけない。それに、授業に出続けられる自信もない。

親は(そしてスポンサーの祖母も)、恐らく、いや間違いなく、あたしが就学することを望んでいるんだろう。直接の言葉にはしていなくとも、それくらいわかる。

あたしのいちばんの壁は、どうやら彼ららしい。

学校に行きたい気持ち、勉強したいことは、ある。

イギリスの生活にも英語にも慣れてきて友達もできてきたところだし、今ここを離れて、当てもなくふらふら彷徨うことに何のメリットがあるんだか、あたしにだってはっきり言葉で言い表せるほどわかっちゃいない。

無職無就学の状態が社会的にどれほど不安定で不利なものなのかも、口で言うほどわかってない。絶対。

ただ、この一年は、本当の意味で、すべての責任を(経済的なトコは多少除いて)自分が負うことになる。

アドバイスしてくれる先生がいるわけでもなく、うざいほど毎日つるむクラスメイトや友達もいない。毎日通うべき場所、こなすべき課題、提出期限…それもない。

寂しい、だろうか。
辛い、だろうか。
道を与えられない、ということは。

うだうだと同じことばっかり考えてる時間は、もう、ない。

選択肢も、もう、ほとんどない。

   

買い物の帰り道、ふと空を見上げて思った。

日が短くなったな。

午後7時というと、ついこの間まではまだまだ夕方と呼ぶにも明るすぎるほどだったのに。北国の夏はまた、駆け足で去っていってしまったのだ。

長袖のTシャツ一枚では随分肌寒い。自然と足早になる。

歩道に漏れてくる隣家の夕飯の香りをかいだ。

風が吹く。日はもう落ちたようだ。

薄暗い町をオレンジ色の街灯が照らす。

冬みたいだ、とあたしは呟いた。

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